投資で言う相関関係とは同じ要因やタイミングで値動きがしやすいかどうかを数値で表したものです。
例えば、「国内株式」と「海外株式」は影響を受けやすいのはリーマンショックなどでもわかりますね。
下記はそれらを簡単に表にまとめたものです。
金融商品名 | 国内債券 | 国内株式 | 海外債券 | 海外株式 |
---|---|---|---|---|
国内債券 | 1.00 | – | – | – |
国内株式 | -0.31 | 1.00 | – | – |
海外債券 | 0.06 | 0.33 | 1.00 | – |
海外株式 | -0.16 | 0.69 | 0.53 | 1.00 |
これを見ると国内株式と国内債券が一番相関関係が低い(反比例しやすい)ことがわかります。
つまり国内株式が高くなれば国内債券が安くなり逆もしかりということです。
円とドルなども同じような関係ですね。
数年前1ドルは80円台まで安くなりました。(円高ドル安)
現在は1ドル123円です。(円安ドル高)
ということはこの数年間円で10万円貯金していた場合と
ドルで貯金していた場合とではかなりの金額差になるわけです。
計算してみましょう
◆円で貯金していた場合
現在も10万円ですね
◆数年前ドルで貯金していた場合
10万円でドルを購入(80円換算なので100,000÷80)→1250ドル
1250ドルを円に戻す(123円換算なので1250×123)→153,750円
差額53,750円
貯金の利息ではとてもこの金額はもらえません。
少なくとも円貯金だけしていることが賢いというのが危険な考えだということが感じられるのではないでしょうか。
少し話がずれてしまいましたが、「相関関係の低い」組み合わせで投資をするというのは
守りの資産運用になります。
現在は物価上昇率もあり、世界を見ても国内を見ても経済不安もあるので
何かあってからでは遅い気がします。
私も貯金神話を刷り込まれて育ってしまったのでスタートが遅れましたが
「相関関係」をもっともっと勉強してきちんと資産運用できる知識を身に着けたいものです。